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マンジャロ / 偽物

マンジャロの偽物はある?見分け方と個人輸入のリスク

「ネットで安いマンジャロを見た」「手元の薬が本物か不安」「海外の通販なら安く買えるのでは」など、 偽物(偽造品・非正規品)への不安はよくあります。 そしてこの不安は、単なる心配しすぎではありません。 実際に、マンジャロや tirzepatide をめぐっては、メーカーや規制当局が 偽造品・不正流通・表示に虚偽のある製品について警告してきた経緯があります。

ただし、ここで大切なのは、 見た目だけで本物・偽物を断定しようとしないことです。 医薬品は、ロット差、流通国、パッケージ改訂、表示更新などでも外観が変わることがあります。 一方で、偽造品は本物に似せて作られるため、「箱があるから大丈夫」「印字がそれっぽいから本物」とも言えません。 安全のためには、まず入手経路を最優先で確認する必要があります。

※本記事は一般的な情報提供です。疑いがある場合は自己判断で使用せず、医師・薬局へ相談してください。

このページの内容

結論:外見だけで断定せず、「入手経路」を最優先で確認

偽造品リスクは、見た目の違いよりも流通経路(どこから来たか)で大きく変わります。 安全を優先するなら、まずは正規ルート(医療機関→薬局)での入手が基本です。

一番大事なのは「見た目チェック」よりも「正規流通かどうか」です。個人輸入、SNS経由、フリマ・個人売買、出所不明の転売は避けた方が安全です。

過去にあった偽造品・不正流通のニュース

マンジャロについては、少なくとも近年、規制当局やメーカーが 偽造品や不正流通への注意喚起を行っています。 つまり、「マンジャロの偽物なんて本当にあるの?」という不安は、完全に的外れではありません。

時期 主体 内容の要点
2024年6月 Eli Lilly Mounjaro / Zepbound に似せた fake / counterfeit products への警告を公開
2026年2月 MHRA(英国) 偽造Mounjaro KwikPen 15mgが英国のオンライン薬局経由で確認されたと公表
2026年2月 FDA(米国) fraudulent compounded semaglutide / tirzepatide に虚偽表示があると注意喚起

2024年:Eli Lilly の公開警告

2024年6月、Eli Lilly は公開書簡で、 本物の Mounjaro や Zepbound に似せた fake / counterfeit products が確認されていることに強い懸念を示しました。 ここで重要なのは、メーカー自身が「tirzepatide をうたう非正規品や偽造品リスク」を公に問題化している点です。 つまり、「ネットで買った安い製品が本当に同じ品質か」は、かなり慎重に考える必要があります。

2026年:英国MHRAが偽造Mounjaroを公表

2026年2月、英国MHRAは、 falsified Mounjaro KwikPen 15mg pre-filled pens が 英国の1つのオンライン薬局を通じて供給されていたと公表しました。 MHRAは、影響製品は15mgペンで batch number D873576 を表示していたと案内し、 この番号は本来 genuine な 7.5mg 製品の正規ロット番号であり、 15mgの同番号製品は偽造品と判断される、と説明しています。

さらにMHRAは、回収された偽造ペンは tirzepatide を含んでいたものの、 正規品と同じ品質・安全基準で製造されたとは言えず、安全ではないとしています。 また、すべての偽造品で機械的不具合があり、 dose knob が外れるなどの問題が確認されたと公表しています。

ここで重要なのは、「中身に tirzepatide が入っていれば安心」という話ではないことです。規制当局は、成分が一部含まれていても、無菌性や品質が保証されない注射製品は危険だと考えています。

2026年:FDAの fraudulent compounded GLP-1 への注意喚起

米国FDAも2026年2月、 fraudulent compounded semaglutide and tirzepatide を認識しており、 それらには虚偽のラベル情報が含まれていることがある、と公表しました。 具体的には、ラベルに記載された調剤薬局が存在しなかったり、 実在する薬局名が勝手に使われていたりするケースがあるとしています。

これは「偽物=箱が雑」だけではないことを示します。 むしろ近年のリスクは、それらしく見える表示で信用させるタイプも含まれており、 だからこそ見た目チェックだけでは不十分です。

偽造・不正流通リスクを考える時の優先順位
かなり高い 正規薬局 海外通販 SNS紹介 個人売買 出所不明

概念図です。実際のリスク評価は個別状況によりますが、出所不明・個人売買は特に避けた方が安全です。

偽造品の画像例

画像は「見分け方」のヒントにはなりますが、 これだけで真贋を断定するのは危険です。 下の画像は、英国MHRAが2026年2月の警告で示した 偽造Mounjaro KwikPen 15mg の例です。

MHRAが公表した偽造Mounjaro KwikPen 15mgの外箱画像例
偽造Mounjaro KwikPen 15mg の外箱例。
出典:MHRA “Falsified Mounjaro KwikPen 15mg pre-filled pens”。
MHRAが公表した偽造Mounjaro KwikPenのバッチ番号表示例
偽造品で問題となった batch number 表示例。
MHRAは 15mg で D873576 表示の製品を偽造品として案内しています。

画像は公的機関が注意喚起のために示した例です。画像と似ていないから安全、似ているから偽物、と単純には判断しないでください。

「偽物かも?」で多いパターン

① 個人輸入・海外通販で買った

個人輸入は、保管温度・輸送・品質保証が不明確になりやすく、 正規品でも品質が担保しにくいケースがあります。 さらに、出品者や仲介ルートが複数入ると、どこで何が起きたか追えなくなります。 マンジャロのような注射薬では、品質・無菌性・温度管理が特に重要です。

② SNSやフリマで紹介された

医薬品の個人売買はトラブルの温床になりやすいです。 価格だけで選ぶと、健康面のリスクが大きくなります。 「余ったから売ります」「代理で輸入できます」「病院より安いです」といった文言は、 一見親切に見えても、流通の責任が曖昧です。

③ 見た目が違う気がする(箱・印字・同梱物)

ロット差や流通国、パッケージ更新などで見え方が変わることもあります。 「見た目が違う=偽物」とは限らないため、 まずは入手経路と、薬局・医師への確認が安全です。

④ 値段が極端に安い

もちろん、正規クリニック間でも価格差はあります。 ただし、相場から大きく外れて安い場合は、 「なぜそこまで安いのか」を説明できるかが重要です。 医師の診察、薬局、配送、相談体制まで含めて成り立つ価格なのかを確認した方が安全です。

不安のきっかけ よくある背景 最初に確認したいこと
箱の雰囲気が違う ロット差、流通国差、改訂 入手経路、薬局確認
極端に安い 非正規流通、転売、品質不明 誰が処方し、どこから届いたか
SNSで紹介された 個人売買、無許可販売 使用しない、相談する
海外通販で購入 温度管理・真贋・法的問題 使用前に医師や薬剤師へ相談
ラベル情報が不自然 虚偽表示の可能性 ロット・規格・購入元を確認

不安がある時に確認する順番(この順でOK)

手順1:入手経路を整理(どこから来たか)
  • 医療機関で診察 → 薬局で受け取ったか
  • 誰が保管・輸送していたかが明確か
  • 出所が説明できない場合は使用を避ける
  • フリマ・SNS・知人経由・海外通販ではないか確認する
手順2:不安があるなら「使用前」に相談(薬局・医師)
  • 箱・本体・ラベルの写真を用意して相談すると早い
  • 保管(冷蔵)や輸送状況も合わせて確認する
  • 体調変化がある場合は、継続前に受診する
  • 「どこで買ったか」を正直に伝える方が安全
手順3:「安さ」だけで選ばない(総額・安全性で比較)
  • 価格は重要だが、正規流通・相談導線も同時に確認する
  • 診察料・送料込みか(総額)で比較する
  • 最安比較は「正規ルート前提」で見るのが安全
手順4:疑わしいなら無理に使わない
  • 注射製剤は「試しに1回だけ」は危険です
  • 成分、濃度、無菌性、機械部品の安全性が不明なことがあります
  • 自己判断で続けるより、正規ルートを取り直す方が安全です

個人輸入・非正規ルートのリスク

個人輸入や非正規ルートの問題は、「偽物が混じるかもしれない」だけではありません。 仮に成分名が tirzepatide と書かれていても、 保管温度、配送中の温度逸脱、ラベルの信頼性、無菌性、機器の動作まで含めて不明になりやすいのが大きな問題です。

非正規ルートで特に問題になりやすいこと

本物確認で重視したい順番
重要度 最優先 見た目 印字 保管状況 入手経路 相談先

見た目や印字も参考にはなりますが、最優先は入手経路と相談可能性です。

オンライン診療で確認しておきたいポイント

オンライン診療そのものが危険という意味ではありません。 むしろ、正規の医療機関と薬局の流れが明確で、 受け取り後の相談先がはっきりしているなら、かなり安心しやすくなります。 不安がある時は、「この薬はどこから来て、誰が管理しているか」を説明してもらえるかを確認するとよいです。

よくある質問

Q. マンジャロの偽物は本当にありますか?

あります。少なくとも2024年にはEli LillyがMounjaroやZepboundに似せた偽造品への警告を出し、 2026年には英国MHRAが偽造Mounjaro KwikPen 15mgの流通を公表しています。

Q. 箱や印字が違うと偽物ですか?

そうとは限りません。ロット差、流通国差、パッケージ変更でも見た目は変わることがあります。 ただし、外見だけで安心もできないため、入手経路を最優先で確認するのが安全です。

Q. 海外通販で買ったものは全部危険ですか?

一律に断定はできませんが、品質、保管温度、流通責任、真贋確認の面でリスクは高くなります。 特に注射薬では慎重に考えた方が安全です。

Q. 偽物かもと思ったらどうすればいいですか?

まず使用を急がず、入手経路を整理し、箱・本体・ラベルの写真を用意して医師や薬剤師に相談してください。 出所不明なら、自己判断で継続しない方が安全です。

関連ページ

参考にした文献・公的情報

  1. UK Medicines and Healthcare products Regulatory Agency (MHRA). Falsified Mounjaro KwikPen 15mg pre-filled pens. Published 24 February 2026.
    https://www.gov.uk/drug-safety-update/falsified-mounjaro-kwikpen-15mg-pre-filled-pens
  2. UK MHRA. Fake Mounjaro (tirzepatide) KwikPen 15mg pre-filled pens. Published 24 February 2026.
    https://www.gov.uk/government/news/fake-mounjaro-tirzepatide-kwikpen-15mg-pre-filled-pens
  3. U.S. Food and Drug Administration. FDA's Concerns with Unapproved GLP-1 Drugs Used for Weight Loss. Updated 4 February 2026.
    https://www.fda.gov/drugs/postmarket-drug-safety-information-patients-and-providers/fdas-concerns-unapproved-glp-1-drugs-used-weight-loss
  4. Eli Lilly and Company. An Open Letter From Eli Lilly and Company Regarding Certain Practices by Medical Spas, Wellness Centers, and Compounding Pharmacies Purporting to Provide Lilly Medicines. 20 June 2024.
    https://investor.lilly.com/news-releases/news-release-details/open-letter-eli-lilly-and-company-regarding-certain-practices
  5. Eli Lilly. The risks of counterfeit and compounded medicine.
    https://www.lilly.com/medicines/safety/counterfeit

本ページでは、主に規制当局の安全情報とメーカーの公開警告を参考にしています。偽造品の真贋判定は外見だけではできないことがあるため、実際に不安がある場合は医師・薬剤師へ相談してください。

本ページは、提携医療機関である Chiaroクリニック に所属する医師の監修のもと、 医学的資料(公的情報・安全性情報)に基づいて作成しています。

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※本記事は一般的な情報提供です。診療は提携医療機関の医師が行います。すべて自由診療(保険適用外)です。

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